非イオン性界面活性剤を溶媒とするニッケルの1-(2-チアゾリルアゾ)-2-ナフトールによる抽出
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概要
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試験管にトリトンX-100のミセル溶液(<50g)をとり,95℃の水浴中で(20〜30)分放置するとトリトンX-100と水相の二液相に分離する.この相分離現象における1-(2-チアゾリルアゾ)-2-ナフトール(TAN)のニッケルキレートの挙動を調べたところ,キレートは沈降するトリトンX-100に同伴し,約0.4mlのトリトンX-100相に定量的に抽出されることを見いだした.大部分の水相を吸引除去後,管内に残した水相にキレートを含むトリトンX-100を溶解して吸光度を測定することにより,30倍程度までの濃縮率を容易に得ることができる.適切なマスキング剤の組み合わせを見いだし,本法が土じょう中の微量ニッケルの定量に応用できることを確かめた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-04-05
著者
-
石井 秀樹
室蘭工業大学工業化学科
-
渡辺 寛人
(現)北海道大学工学部工業分析化学第二講座
-
渡辺 寛人
室蘭工業大学工業化学科
-
三浦 潤一郎
室蘭工業大学工業化学科
-
三浦 潤一郎
福井大学工学部生物化学工学科
-
三浦 潤一郎
福井大学工学部
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