金属錯体の逆相高速液体クロマトグラフィーにおける界面活性剤の利用
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概要
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逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)において, 界面活性剤を含む移動相を用いて固定相及び移動相の機能を制御する方法を提案する. イオン性界面活性剤を用いて固定相表面を動的にコーティングすることにより, 金属錯体の分離を損なわず迅速に分離・検出する方法を開発した. ミセル相-水相間での分配平衡を解析し, 分配定数とミセルRP-HPLCにおける保持との相関を明らかにした. 更に, 金属錯体のミセルRP-HPLCにおいて, 移動相に用いる非イオン界面活性剤の親水基であるオキシエチレンの鎖長と金属錯体の保持との相関を明らかにした. これらの界面活性剤を用いる移動相を設計するための指針を示し, 超微量金属イオンの分離・定量法の開発に適用した. バナジウム, コバルト等の高感度定量法を確立し, 工業材料, 環境試料, 生体試料などの分析に応用した.
- 1998-11-05
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