1-(2-チアゾリルアゾ)-2-ナフトールと界面活性剤を用いるニッケルの吸光光度定量
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概要
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1-(2-チアゾリルアゾ)-2-ナフトールとトリトンX-100を用いてニッケルキレートを水に可溶化し,ニッケルの簡単な分光光度定量法を検討した.pH4.7〜10で呈色は完全であるが,発色速度はpH9以上で大きく,一方試薬ブランクはpH7以下で小さい.従ってpH9付近で迅速に発色させ,又pH6.2以下でN-(ジチオカルボキシ)-グリシン(DTCG)によりニッケルキレートが分解することを考慮し,吸光度はpH6.4〜7.0で測定した.濃度(11-110)μg Ni/50mlにおいてベールの法則に従い,極大吸収波長595nmで感度は0.0015μg Ni/cm^2である.DTCG,ピロリン酸,酒石酸で妨害イオンをマスクでき,本法が土じょう中のニッケルの分析に応用できることを確かめた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-01-10
著者
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