2-(8-キノリルアゾ)-4,5-ジフェニルイミダゾールと非イオン性界面活性剤を用いる亜鉛の吸光光度定量
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概要
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2-(8-キノリルアゾ)-4,5-ジフェニルイミダゾール(QAI)の亜鉛キレートをトリトンX-100のミセル溶液に溶解し,亜鉛の吸光光度定量条件を検討した.QAIはpH5.0〜9.0の範囲で定量的に亜鉛と反応し,キレートは582nmに極大吸収を示す.呈色は迅速で少なくとも24時間安定である.クエン酸,メタリン酸,N-ジチオカルボキシザルコシンを併用すると妨害イオンをマスクできる.これらのマスキング剤が共存するとき定量の最適pH範囲は8.5〜9.0である.検量線は,{(1〜20)μg Zn/25m1}の範囲で良い直線性を示し,Sandell感度は0.00078μg Zn/cm^2である.本法は天然水中の数+ppbないし数百ppbレベルの亜鉛の簡易定量法として利用できる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-03-05
著者
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