2-(2-チアゾリルアゾ)-5-ジメチルアミノフェノールとトリトンX-100を用いるニッケルの吸光光度定量
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概要
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2-(2-チアゾリルアゾ)-5-ジメチルアミノフェノール(TAM)とトリトンX-100を用いてニッケルキレートを水に可溶化し,簡単で選択性の良いニッケルの吸光光度定量法を検討した.pH6〜10で呈色は完全であるが,発色速度はpH8以上で大きく,一方試薬ブランクはpH8.5以上で急増する.又,pH7.5以下では発色前にN-(ジチオカルボキシ)-グリシン(DTCG)を加えるとニッケルも一部マスクされる.以上のことを考慮し,吸光度はpH7.7〜8.2で測定した.濃度(3〜30)μg Ni/25mlにおいてベール則に従い極大吸収波長560nmでの感度は0.0009μ9Ni/cm^2である.DTCG,ピロリン酸,酒石酸で妨害イオンをマスクできる.本法は土じょう中のニッケルの分析に応用できる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-02-10
著者
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