ミセル高速液体クロマトグラフィーによる2-(5-ブロモ-2-ピリジルアゾ)-5-ジエチルアミノフェノール錯体としての微量コバルトの定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2-(5-ブロモ-2-ピリジルアゾ)-5-ジエチルアミノフェノール(5-Br-PADAP)により誘導体化したコバルト(III)-5-Br-PADAP錯体を, 非イオン性界面活性剤ポリ(オキシエチレン)-4-ノニルフェニル=エーテル(PONPE)水溶液を移動相として用いるミセルHPLCにより, 分離し定量した.このとき, 親水基であるエチレンオキシドの付加数が20のPONPE-20を用い, 更に, ゼフィラミンを移動相に添加することにより, 共存する鉄(III), 銅(II), アルミニウム(III), ニッケル(II), 亜鉛(II), カドミウム(II), マンガン(II), バナジウム(V)及び過剰の5-Br-PADAPを全く溶出させることなく, コバルト(III)錯体だけを迅速に検出することができた.コバルトの検出限界は24pg cm^-3であった.本法により, 標凖試料のフライアッシュ及びムラサキイガイ中のコバルトを定量することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-08-05
著者
関連論文
- 非イオン性界面活性剤を溶媒とするニッケルの1-(2-チアゾリルアゾ)-2-ナフトールによる抽出
- ジチゾンと界面活性剤を用いる銅の二波長吸光光度定量
- 非イオン性界面活性剤溶液の相分離を利用するキレートの抽出,分離
- 1-(2-チアゾリルアゾ)-2-ナフトールと非イオン性界面活性剤を用いるニッケルの吸光光度定量法におけるマスキング剤の選択
- 金属錯体の逆相高速液体クロマトグラフィーにおける界面活性剤の利用
- 金属錯体の逆相高速液体クロマトグラフィーの高性能化に関する研究
- 逆相高速液体クロマトグラフィーによる超微量バナジウム, コバルト, ニッケルおよび鉄の同時定量
- ミセル高速液体クロマトグラフィーによる2-(5-ブロモ-2-ピリジルアゾ)-5-ジエチルアミノフェノール錯体としての微量コバルトの定量
- ジエチルジチオリン酸錯体を用いた電気化学検出高速液体クロマトグラフィーによる銅(II)の定量
- Studies on Evaluation of Retention Behavior and Separation of Pesticides by Supercritical Fluid Chromatography/Enhanced Selectivity in Reversed Phase-High Performance Liquid Chromatography for Metal Chelates