製剤中の塩化リゾチームの吸光光度定量(<特集>医療と分析化学)
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概要
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o-スルホフェニルフルオロン-チタン(IV)錯体との発色反応を用いる塩化リゾチームの簡便, 迅速で高感度な吸光光度定量法を開発した.590nmでの吸光度を測定する定量操作における繰り返しの相対標準偏差は0.63%(100μg, n=6)であった.塩化リゾチームと配合されやすいピリドキシン, チアミン, クロルフェニラミン, カフェイン, アセトアミノフェンなどの薬物の共存の影響はほとんどなかった.本法を市販製剤(錠剤, か粒剤, シロップ剤, カプセル剤, 複合感冒薬など)中の塩化リゾチーム分析に応用したところ, 回収率はほぼ98〜102%を示し, 公定法の改良法との分析結果ともよく一致した.又, α-アミラーゼ, トリプシン, チトクロームcなど他の酵素剤の定量にも適用できることを認めた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1997-12-05
著者
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