光音響分光法による経皮吸収測定法の開発と応用
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概要
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皮膚は身体の表面を被い, 物理的に生体内部を保護するばかりでなく, 種々の生物学的役割を担っている.光音響分光法(PAS)を用い, 皮膚の表面や内部を測定すると, 従来の方法ではとらえることが困難, あるいはできなかった情報を簡便かつ正確に得ることができる.著者らはPASで化学物質の皮膚への吸収(経皮吸収)挙動をとらえることを試みた.本研究は, 医薬品や化粧品などの外用剤の開発者にとって, 薬効や安全性を左右する重要な課題である.本研究を達成するためには, 皮膚上の化学物質を高感度かつ高精度に測定の可能な光音響セルを開発しなければならない.いままでに, 幾つかの研究例が報告されているが, 感度や精度に極めて問題があった.著者らは, 高感度かつ高精度に経皮吸収測定の可能な光音響セルの開発に取り組み, in vitro, in vivo経皮吸収測定への適用を行ってきた.本論文において本法の経皮吸収測定法としての有効性を報告する.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1996-03-05
著者
-
山本 信也
株式会社資生堂 掛川工場製薬部
-
山本 信也
(株)資生堂大船工場
-
澤田 嗣郎
東京大学大学院工学研究科
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高松 翼
(株)資生堂研究開発本部安全性・分析センター
-
高松 翼
株式会社資生堂 安全性・分析センター
-
松岡 昌弘
(株)資生堂研究開発本部安全性・分析センター
-
高松 翼
(株)資生堂研究開発本部安全性・分析センター分析研究グループ
-
高本 隆一
(株)資生堂安全性・分析センター分析研究グループ
-
難波 隆二郎
(株)資生堂安全性・分析センター分析研究グループ
-
沢田 嗣郎
東京大学工学部工業分析化学教室
-
松岡 昌弘
(株)資生堂安全性・分析センター分析研究グループ
-
山本 信也
(株)資生堂・掛川工場
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