時間概念を導入した論理回路の記述表現

概要

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構造的知識・機能的知識を基に論理回路の診断を行なうシステムは、現在までいろいろな研究が行なわれている。これは、論理回路の重要性が最近のLSIの発展とともに高まっていることと、組合せ回路の分析が割合に簡単に行なうことができることに由来していると思われる。論理回路の故障診断を行なう場合、通常考えているのは、素子の入出力線の値が0または1に固定される縮退故障(stuck-at fault)である場合が多く、まだその故障が継続的に起こる固定故障である場合が多い。論理回路の診断では、このような縮退故障、固定故障を仮定しておけば、診断が比較的容易になる。しかし、実際に起こり得る故障には種々なものがあり、固定故障に対して、故障状態になったり正常状態になったりするような間欠故障(intermittent fault)も起こり得る。このような論理回路の故障を扱うためには、時間的な経過を知る必要がある。時問の概念を導入して、論理回路を扱う試みは、現在いろいろ行なわれている。本研究では、論理回路の固定故障と間欠故障の両方の故障の診断を行なうことを前提とし、時間の概念を用いて回路の故障がどのように扱えるかについての考察を行なう.
一般社団法人情報処理学会の論文
1986-10-01

時間概念を導入した論理回路の記述表現

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