真偽維持概念と定理証明に関する考察
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概要
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ここでいう真偽維持概念は,TMSs(Truth Mainte-nance Systems)に代表されるように,不完全な知識を取り扱うための一種の知識ベースシステムにおいて用いられるものであり,ある知識の真偽値を管理するものである.一方,定理証明(Theorem Proving)は,ある論理式が他の論理式から導出される過程を示すこと,すなわち,与えられた論理式の充足可能性を証明するものである.本稿では,真偽維持におけるデータの無矛盾性(con-sistency)と,定理証明における論理式の充足可能性(satisfiability)を対比し,真偽維持概念を利用して定理証明を行う枠組みについて考察する.現在,ここで提案する方法を用いた試作システムは,ATMSをベースにし,それを並列化した試作システムに基づいて,ICOTで開発されたPSI-II上にインプリメントされている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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