JAVAによる眼底画像分類システムの試作

概要

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最近,通信ネットワークの発達に伴い,遠隔医療の試みが盛んになっている.それは,複雑な病状を診断する病理医の数が少なく小規模な病院などでは緊急時に診断が遅れるケースがあるからである.通信ネットワークを利用して遠隔地から早く正確な情報が得られることは,早期のうちに適切な処置を可能にするので医療には非常に効果的である,しかし,送られた画像を判断する専門医の手を煩わせることに変わりはなく,大量の画像を判断するような場合,すべて画像を診ることは不可能である.例えば,集団検診等で撮影される大量の眼底写真は,緑内障を発見するための計算機自動処理が望まれている.我々は,既に帰納学習を用いて眼科医の経験則を反映させた眼底画像分類システム[1]を試作した.しかし,計算機環境に依存するために,汎用性がなかった.よって、さらに動作環境に依存せずにWWW上でアプリケーションとしてプログラムを実行させることのできるJAVA[3]を用いて眼底画像分類システムを試作した.本システムの概要を図1に示す.
1996-03-06