ネットワーク状況に応じたメディアスケーリング

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概要

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リアルタイムでネットワーク上に動画や音声データを流すことを考える場合, 画像の乱れや音の途切れといった品質の低下が問題となってくる。これは, 必要なネットワーク帯域が常に確保されておらず, パケットロスが起こるためである。現在あるビデオ配信システムの多くはネットワーク帯域の変動に対応しておらず, 送信前に決めたビットレートでデータを送信し続ける。そのため, ネットワークが混雑し始めるとパケットロスが生じ, 画像が乱れるといった現象に陥る。そこで, 各時刻におけるネットワーク帯域を考慮し, それに応じて動的にメディアスケーリングを行なうことで, ネットワーク上に流すデータ量を調整することを考える。なお, ここでの通信プロトコルとしてはUDP/IPを考えている。これは, TCP/IPの再送によるトラフィックの増加を避けるためである。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24

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