並列計算機を対象とした領域分割法FEMの要素分割部

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概要

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本稿では領域分割法FEM(有限要素法)の三角形分割の並列化を提案する。従来の粗分割-細分割法では、粗分割の処理を逐次に処理しているため、PE(プロセッサ)の数が多くなると、粗分割処理が多くなり高いスピードアップが望めないという欠点があった。そこで、本稿では、粗分割も含めて並列化する手法を提案する。本手法では、i)PEへの割り当て始めに節点数の平均化を考えずに並列に三角形を各PEに割り当て、ii)並列粗分割部各PEが並列に三角形を粗分割する。iii)並列細分割部その後各PEは隣接するPEと三角形を並列に交換しながら、節点数の平均化を行なう。本手法の特徴は、1)粗分割を並列に実行し、2)PE間の通信によって各PEの持つ三角形数を平均化することである。本手法を富士通の分散メモリ型並列計算機AP1000に実装した結果、逐次処理の実行時間に対して、PE64台で約13倍のスピードアップが得られた。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-09-20

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