協同文書処理(CDH)のためのマルチポイントプロトコルの実装/評価

概要

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計算機を用いて複数の利用者間で作業を効率的に行うグループ通信技術の検討が盛んに行なわれている。ITU-TSG8においても、OSIの標準技術をベースとした協同文書処理アプリケーションCDH(Cooperative document handling)が検討され具体的な通信アプリケーションが提案されている。そのなかでも、遠隔地に分散した3者以上の利用者間でリアルタイム会議を実現するためのマルチポイントプロトコルは、重要な検討課題であり、これを実現するためAGC(オーディオ・グラフィック会議)で規定されるマルチポイントプロトコルMCS(多対地通信サービス)及びGCC(汎用会議制御)をCDH環境であるOSI応用層に適用する方法が考えられている。筆者らは、上記の背景を考慮し、これまでMCSやGCCをCDH環境に適用するための基本検討を行ってきた。本稿では、上記検討をベースにMCS及びGCCをOSI応用層に実装及び機能検証を行い、その実現性を立証した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15