ビットコミットメントを用いたユーザ認証方式の安全性に関する一考察
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概要
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Schnorrが提案したユーザ認証方式は離散対数問題に基づく最もシンプルなユーザ認証方式である。しかし, Schnorr法が非転用性(non-transferability)を満たすことは知られていない。また, 素因数分解に基づくユーザ認証方式としては, Guillou-Quisquaterの認証方式が有名であるが, 同様にその安全性は証明されていない。これらの認証方式では, 検証者が, 証明者の第1メッセージに基づいて, チャレンジビットを生成することが可能であり, それにより何らかの情報が検証者に漏洩するという考え方もある。これを回避するための一手法として, コインフリッププロトコルによりチャレンジビットを生成するプロトコルが考えられるが, これまで, その安全性は議論されていない。本稿では, そのプロトコルの安全性について考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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