文書画像のODA論理構造化文書への変換方式
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概要
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これまで,文字認識等のメディア変換や文書画像のレイアウト構造解析を中心に多くの文書画像処理技術の検討が行われてきた.一方,ODA(開放型文書体系)やSGML(マークアップ言語標準)のように,文書の編集の側面を重視し,レイアウトに依存しない論理構造を保持する文書アーキテクチャの研究や標準化も進められている.本論文では,編集など,本来,論理構造ベースで行う応用を目的として,連続する複数ページの文書画像から多段の章・節・段落構造をもつ論理構造化文書へ変換する方式について提案する.本論文では文書モデルとしてODAを採用し,文書画像のレイアウト構造解析に加え,文書の節番号部解析,タイポグラフィック情報である表示属性の解析などにより,文書画像の論理構造化を実現した.また,ヘッダ/フッタ部の解析やカラム抽出によって得たページセットタイプやページレイアウト,ヘッダ/フッタ内容情報を用いて,あらかじめ登録した文書クラス(テンプレート)と比較し,当該文書の属する文書クラスの特定も行う.更に,本方式に基づく複数種類の技術文書の変換実験結果および変換した論理構造化文書の文書編集への実際の利用についても述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-25
著者
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