疑似並列エミュレータによる単一参照アノテーションの評価

概要

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並列論理型言語を効率良く実行させる上で、多くの言語に共通する問題点に、単一代入性によるメモリ使用効率や実行速度の劣化が挙げられる。我々は、この問題点を解決するために、構造体の単一参照性を指摘するアノテーション:SRA(single Reference Annotation)をCommitted-choice型言語FLENGに導入すると共に、それを利用する最適化を提案した。そして、このSRAを最適化のために利用するコンパイル方法について考察し、FLBNGの抽象化言語を拡張した。本稿では、疑似並列エミュレータを汎用計算機上に構築し、その上でSRAを評価した。SRAを利用することによって以下のように実行特性が変わると考えられる。・メモリ消費量の鈍化・無駄なメモリ転送の除去による高速化・並列度の低下しかし、評価の緒果、最後の並列度の低下に関しては、結果的にプログラムの実行速度を直接的に劣化させるほどのものでないことが分かった。以下にこれらのことについて概説する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-09-04