context-awareなモーバイル・アシスタント
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概要
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ATR知能映像通信研究所では、次世代Human Computer Interactionの行方を探るための研究課題として、Meta-Museum[1]というコンセプトを提唱し、研究開発を進めている。Meta-Museumとは、知識の集積場としての博物館に着目し、そこでの展示者と見学者間のコミュニケーションを支援する環境である。これまでは主に、コンピュータによって強化された見学者参加型の展示手法の開発に力を注いできた[2]。そこでは、コンピュータ内に仮想世界を造り出し、Virtual ReahtyやAugmented Reality技術を用いて、仮想世界内へのユーザの没入感を高めるアプローチを取ってきた。しかし我々は、すべての実体をコンピュータ内に取り込み、そこに造り出された仮想世界にユーザを没入させればそれで良い、とは考えていない。博物館という「空間」やそこに存在する現実の展示物である「もの」を介在した知識伝達・共有の在り方を尊重し、現実世界にコンピュータ技術を歩み寄らせて、実世界を強化するアプローチ[3]も、Meta-Museumの重要な視点である。そこで我々は、博物館や研究所見学などの展示会場を想定し、携帯情報端末を携えた見学者へ、展示物のより良い理解や、展示者や他の見学者とのコミュニケーションを促進するような情報を提供する環境の構築を目指して、新プロジェクトContext-aware Mobile Assistant Project(C-MAP)を開始した。本稿では、本プロジェクトの構想を述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
-
間瀬 健二
ATR知能映像通信研究所
-
角 康之
ATR知能ロボティクス研究所
-
江谷 為之
ATR知能映像通信研究所
-
江谷 為之
株式会社ATR知能映像通信研究所
-
江谷 為之
エイ・ティ・アール知能映像通信研究所:(現)富士通関西通信システム株式会社
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