画像からの服の切り出し

概要

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本稿では, 画像から服の領域を切り出す手法について提案する。従来の領域分割手法には, 画像の特徴量を色とするものとテクスチャとするものとがある。しかし, 服の領域全体が一色であるとは限らないし, また服に必ずテクスチャが現れるとも限らないため, これらの各々を単独に用いるだけでは切り出される服が制限されてしまう。服を模様によって分類した結果, テクスチャが有効な場合と色が有効な場合に分けることができた。さらに, 色が有効な場合では, 服の模様の隣接関係から模様パターンを得ることができ, これをもとに模様領域を統合して, 服全体を一つの領域として切り出すことができる。入力画像に対し, 従来の色相による領域分割, その結果への模様パターンの適応, テクスチャによる領域分割を行ない, 得られた結果を評価することで, 最適な切り出しを得ることにする。以上述べた手法を実装した結果, 服を切り出す上で本手法が有効であることを確認した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24