教授項目の系列化問題への遺伝的アルゴリズムの適用と評価

概要

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教育工学の分野において、知的CAIやマルチメディアによる教授学習支援、協調的学習支援など、情報通信技術による人間の教授・学習活動を工学的視点から支援しようとする研究が盛んに行われている。一方、こうした授業や学習環境そのものを支援する研究の他に、授業における教授者の意思決定など、授業の設計段階における支援も考えられる。教授者が、より効果的な授業を行うには、この準備(設計)が非常に重要であり、これが授業設計(Instructional-Design)である。授業設計は、教授者が授業を構成する項目の配置やその指導方法、評価などを予め設計する行為である。本研究の対象は、このような設計過程の支援のうち、教授項目の配置[注1]に限定する。項目の配置は、多くの教授者が教材の内容から指導方法、評価方法を考えて授業を設計していくことからもわかるように、他の設計行為に対し強く影響を及ぼす為、それ自体、系列化問題と呼ばれて授業設計の主要な研究テーマとなっている[沼野76]、[赤掘91]、[竹谷92]。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-03-12