発話意図推定法を用いた議論支援システムの構築

概要

論文の詳細を見る
我々は複数人の分散協調作業を支援するCSCW(Comuptcr Supported Cooperative work)グループウェアシステムを知的に支援する手法の探究を行なっている。一般の協調作業では議論や会話などのコミュニケーションを行なうことにより作業が進められる。しかし、計算機上の議論において、しばしば議論が行き詰まったり、ある質問に対して質間者が納得しないまま議論が進行してしまったりすることがある。そのような場合、システムである議長が議論に適切に介入することにより議論進行が円滑になり作業全体の能率向上につながると考えられる。稲葉らは、議論状態を発言の意図(発話意図)と、対話展開モデルに従い議論状態を認識を行う議論支援システムを開発した[ll。発語意図は、それぞれの作業者が発言を行う際に選択式のボタン入力により決定される。しかし、発話意図の入力は数種類の発話意図の中から最も適当であると思われるものを選択しなければならず、作業者がこの選択に迷うこともあり、議論への集中の障害となっていた。そこで、議論上の発言を解析し、意図推定を自動的に行うことにより、作業者全体の能率向上を図る。本稿では、自然言語解析を利用した発話意図推定の手法と議論支援システムの構築と評価について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-03-12

発話意図推定法を用いた議論支援システムの構築

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク