Javaを用いた分散型メールエージェントの設計

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最近のインターネットの普及によってネットワークに接続されるユーザの数は急速に増加している. また, 近年のような分散したネットワークのもとでは, ユーザーは, 好きな時に好きな場所から接続できる必要があり, ユーザーの利用頻度の高い電子メールにしてもそうした分散環境に対応したシステムが必要となる. 例えば, 出張で社外からネットワークにアクセスした時に, 社内にいるのと同じ環境でメールを管理できたら大変便利である. そのためには, メールを見るクライアントとメールの送受信を管理するメールサーバーが, それぞれ, 独立した分散環境にある必要がある. また, 次世代のメールシステムとしては, データベースによる個人メールの管理や, ユーザーの振舞いを学習して, 自動的に分類してくれる機能が望まれる. このような多機能を備えたシステムにおいては, 全ての機能を一度に呼び出すのではなく, 必要な機能を必要に応じてダウンロードした方が, クライアント側の負荷は軽くなる. しかし, システムの処理速度を考えると, 個々のサーバー内での処理の分散も重要となる. 即ち, 一つの処理を分散して同時に行なうことにより, 処理能力の効率化を目指す. 本稿では, 電子メールを対象として, このような分散型の電子メールエージェントの設計を行なう.
1997-03-12

Javaを用いた分散型メールエージェントの設計

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