トランスポートライブラリを用いてデータ転送を高速化したWWWシステムの性能評価

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概要

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WWW(World Wide Web)は、操作が容易なユーザインタフェースにより、情報発信/検索の手段として様々な目的に使用されている。筆者らも、動画像情報を含むマルチメデイア情報検索/配信システムを、WWWに基づいて開発している。既存のWWWでは、確実なデータ転送を行うためにTCPを使用しており、遅延が大きな高速ネットワークでは、伝送帯域に見合った通信スループットが得られないという問題点がある。これに対し筆者らは、このようなTCPの問題点を解決するために、高速通信機能をライブラリ形式で実現する、トランスポートライブラリを開発し、さらに、WWWにトランスポートライブラリを適用し、大容量ファイルなどのデータ転送を高速化する手法を提案して、その実装を行った。本稿では、トランスポートライブラリを導入したWWWの、データ転送速度に関する性能評価の結果について報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

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