レート制御機構を有するXTPプロトコルの実装における輻輳回避手順に関する検討

概要

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ネットワークの高速化に伴い、それに対応した各種通信プロトコルが提案されている。XTPもそのプロトコルの1つである。XTPでは、送信するデータの量を制御する機構として、スライディング・ウィンドウをべースとしたフロー制御と送信パケットの転送速度を制限するレート制御の2つを備えている。これらの機構によって送受信ホスト間で連係をとり、高速ネットワークでの高スループット通信を実現する。高スループットを得る為には、上記の機構の円滑な動作と共に、通信経路上でパケットロスが発生して誤り処理機構が動作した時のフロー制御およびレート制御の対処方法が重要である。この時の処置が不適切であると、ネットワーク上で輻輳状態を招き、スループットを低下させるだけでなく、ネットワーク機能を麻痺させてしまう可能性がある。従来のプロトコルでは、主にフロー制御機構における受信ウィンドウサイズの制御によって輻輳回避を行っているが、XTPではレート制御機構を含む為に、それを考慮した輻輳回避機構が必要である。本稿では、レート制御機構を持つXTPにおける輻輳回避機構について検討を行ったので、以下に報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

レート制御機構を有するXTPプロトコルの実装における輻輳回避手順に関する検討

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