QoSを保証しないネットワークのための輻輳制御機能を有する連続メディア情報転送プロトコル

概要

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近年、Ethernetなどの共有メディア型LANやインターネットなどのQoSを保証しないネットワークを介して、映像や音声等の連続メディア情報を転送する要求が高まっている。しかし、このようなネットワークでは、通信を要求するトラヒックがネットワークの帯域を越えると、ネットワークの輻輳により遅延やパケット損失が発生する。本稿では、ネットワークの輻輳状況に応じて、符号化レートを変えながら連続メディア情報を転送する通信プロトコルを提案するとともに、シミュレーションにより、その性能評価を行った結果を示す。本プロトコルは、(1)往復伝送遅延(RTT)の増加によりネットワークの輻輳を検知する、(2)輻輳が検知された場合は、一旦データパケットの送出速度を減少させ、その後、輻輳が検知されなけれぱ、パケット送出速度を徐々に増加させる、(3)データパケットの送出速度と、符号化速度を独立に扱い、データパケット送出速度が頻繁に変動しても、符号化速度は緩やかに変化させることを可能とするという機能を有する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-06-06