2次記憶装置を利用可能としたプロトコル用バッファ制御方式

概要

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筆者らは先に、高速なOSIプロトコル処理を実現するために、PDU(Protocol Data Unit)の作成/解析時に、すべての層にわたってユーザデータのコピーを行わないバッファ制御方式を開発した。本方式は、複数のメモリバッファに分散して格納されたデータを、1つのPDUとして管理/操作することを可能としている。一方、MHS(Message Handling System)では、画像情報などの大規模なデータを含むメッセージを1つのPDUとして扱う必要がある。このような場合、メッセージ送信時はファイルに格納された画像データなどを使用し、メッセージ受信時はRT(Reliable Transfer)においてファイルに格納された受信データをそのまま使用して、ヘッダ部分やASN.1の制御情報のみをメモリ上で作成/解析する機能が要求される。そこで本稿では、データがディスクファイルなどの2次記憶装置に格納された状態においても、ファイル全体の読み出しやコピーを伴わずにPDU作成/解析処理を実現するPDUバッファ制御方式の概要について述べる。
1996-09-04