動画データの先読み機能と再生時刻を考慮した再送機能を持つ動画検索プロトコル

概要

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近年、テレビ会議やVoD(Video on Demand)などの、動画データをネットワークを介して転送するアプリケーションが普及しつつある。これらは一般的に、誤り制御を持たない単純なプロトコルを用いて、受信側の再生速度に合わせて動画データを転送する方法を採用している。この方法では、伝送誤りなどにより動画データが紛失した場合は、再送による回復は行われない。しかし、VoDなどの動画検索システムを対象とした場合は、転送する動画データが予めサーバに蓄積されているため、クライアントにデータを先読みさせ、再生までの時間的余裕を与えるとともに、再生に間に合わないデータを無視することにより、確認型プロトコルを用いた再送による誤り回復が可能となると考えられる。本稿では、ATM上の確認型データ転送プロトコルSSCOPをベースに、動画データの先読み機能と、再生時刻を考慮した再送機能により、動画データの再送を可能とした高信頼な動画検索プロトコルについて述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04