LOTOS実行系を用いたプログラム変交実験

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概要

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LOTOSは、通信プロトコルの仕様を記述するために、ISOで標準化された仕様記述言語の一つである。筆者らは、LOTOSで記述された仕様を、C言語のプログラムに変換して実行するLOTOS実行系を作成している。本実行系では、変換されたプログラムの実行速度は、実行中に存在するプロセス数に依存する。そこで、プロセス数を減らして効率のよい動作を実現するため、自プロセスの生成による再帰的動作をループ構造に書き換えたり、プロセス仕様を親プロセスの仕様中に展開する等の最適化方式の検討を行っている。今回、通信システムの基本的な動作を規定した小規模な仕様を、最適化を用いないでプログラムに変換し、生成されるプロセス数と実行速度を測定した。その結果、実行中に生成されるプロセスの87%が再帰的動作により生成されており、再帰的動作をループ化する最適化処理の有効性が確認できた。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24

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