画像解析を用いた金属摩耗粒子の認識に関する研究

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概要

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機器に使用される潤滑油をサンプリングし,これに含まれる金属摩耗粒子を識別することにより,機器の異常を発見する診断方法がある.これはフェログラフ分析診断と呼ばれ,現在,その認識作業は専門家が顕微鏡を用いて目視することにより行われている.しかし多大な労力を必要とするため,作業を自動化する要望がある.本研究の目的は,これを達成するため,CCDカメラを使って得られる顕微鏡画像から,画像解析によって金属摩耗粒子を抽出し,認識を行なうことである.今回対象とする顕微鏡画像には,画像解析上,以下のような問題点がある.・対象が自然画像である.・抽出,認識を行う対象の種類が複数である.・各対象の種類毎に,形状などの明確な特徴が判明していない. これらを解決するために,画像以外の外部からの情報と,画像解析において利用される特徴(以降,認識データと呼ぶ)を複数用いて,総合的に粒子領域の解析を行い,粒子各々の特徴の定義を行った.
1996-09-04

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