科学技術計算用並行記述言語NCC/iのプログラミング環境

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近年、多くのリンク結合による大規模な並列計算機が研究・開発されている。これらの計算機に適した言語の一つとして、メッセージパッシングに基づく並行記述言語が考えられる。これは処理系の実装が容易な反面、交信に伴うオーバヘッドが大きいために、交信量の計算速度への影響が大きな問題になる。これを解決する方法として、複数のプロセスを一つのプロセスに融合するという方法が考えられる。ここで言う融合とは、複数のプロセスを一つのプロセスとして実現し、それらのプロセス間のメッセージの交信を単なる変数への代入に置き換えることである。融合されたプロセス同士ではメッセージによる交信を必要としないので、全体として交信するメッセージの量が減少し、実行速度の向上が得られる。メッセージパッシング型の並行記述言語NCC/iではプロセスを融合するための記述が可能になっている。しかし、プログラミング言語にもある程度の制約が加えられているため、プログラムの記述し易さを犠牲にしている。そこで、NCC/iによる実行時の速度の向上を得て、しかもプログラムを記述し易い環境が望まれる。ここではNCC/iのプログラミングを支援するNCC/iブラウザを提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25

科学技術計算用並行記述言語NCC/iのプログラミング環境

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