ATTEMPTにおけるIEEE Futurebusインタフェース

概要

論文の詳細を見る
将来、数プロセッサによる小規模マルチプロセッサ構成が一般的になる可能性が高いと言われているが、この時内部で用いられるバスは現在のVMEbus、Multibusではその機能が不足する。IEEE Futurebusはこのような必要性に答えるべく、検討が進められてきたマルチプロセッサシステム用の標準化バスである。Futurebusのプロトコルは以下のように定義されている。P896.1電気的特性,信号線等ハードウェアについてのプロトコルP896.2キャッシュの制御等ファームウェアについてのプロトコルP896.3さらに上位のソフトウェアに関するプロトコルこのうちP896.2、P896.3は検討されている段階であるが、P896.1はすでに決定され,1988年12月に正式の仕様書が配布された。テストベットとしての拡張性を高めるため、ATTEMPTは商用機としてはおそらく世界で初めてこのバスを用いることにした。本報告ではこのバスについて簡単に紹介し、実装における問題点を述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15