並行記述言語NCCのMach上への実装と評価

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並列計算機の普及につれ、多くの並行記述言語が提案ざれている。本大学でも、科学技術計算を対象とした並行記述用の言語としてNCCを提案している。NCCはNCモデルと呼ばれる静的な並行プロセスモデルに基づく並行記述言語であり、マルチプロセッサ上での科学技術計算を効率的に行うための必要最小限の構成を持つ。NCCでは並行プロセス記述能力を制限することにより、実行時処理系のオーバヘッドを軽減し、また高い解析性および可読性をもつ科学技術計算用プログラムを記述することができる。現在NCCは本大学で開発されたバス結合型並列計算機Attempt-0上に実装されている。Attempt-0ではDIPROSというNCC専用の処理系が稼働している。DIPROSはスケジューリングや通信管理を行う一種のOSであり、他の並列計算機への移植は困難である。従ってNCCの移植も難しく、使用できる環境は限られている。そこで本研究では、DIPROSのような専用の処理系に依存しない、Machを搭載した汎用並列計算機へのNCCの実装法を提案する。この実装法は、多くの並列計算機でサポートされているC Threadsライブラリに基づいており、より多くの並列計算機への移植が可能となる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24

並行記述言語NCCのMach上への実装と評価

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