システム進化支援環境 リセプティブプラットホーム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年の通信技術、計算機技術等の発達によって、交換網、OA網、コンピュータネットワークなどに代表される大規膜ネットワーク上で、広域分散する多種多様のリソースを利用した高度で多様なサービスを実現する大規摸分散システムの構築が可能になっている。このような大規模分散システムは、定常状能で運用されることは希であり、常に何らかの「変化」が生じていると考えられる。この変化はその起因となるものによって、大きく次の2種類に分類できる。ユーザ主導型変化:システムに対するユーザの要求は、多種多様でありかつ運用中に経時変化する。これに対応するためのシステム構成要素(アプリケーションプログラム、リソース)の追加や変更による変化を「ユーザ主導型変化」と分類する。システム主導型変化:大規模分散システムを構成する非常に多数のリソースが、常に正常であるとは限らない。これらの故障はシステムあるいはそれを取りまく環境の作用(災害による電源断等)によるものであり、「システム主導型変化」と分類する。いずれに対しても、変化が及ぼす影響によってサービス提供の停止、システム誤動作が発生しないことを保証しなければならない。この影響は次の2種類に分類できる。直接的影響:あるサプシステムヘの機能追加のために、ある一定時間のサービス提供停止を要することがある。このように、変化するサブシステムそのものへの影響を「直接的影響」と分類する。間接的影響:ある機能追加したサブシステムと他の機能追加されていないサブシステムとの通信によって、システムが異常状態に陥る可能性がある。このように、直接的影響を受けないサプシステムヘ通信によって波及していく影響を「間接的影響」と分類する。本論文では、システムの様々な変化による影響を受容し、サービスを正しく安定的に提供する環境を実現するための分散プラットホーム、「リセブティププラットホーム」を提案する。[figure]
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
-
市川 晴久
Nttソフトウェア研究所
-
桧垣 博章
Nttソフトウェア研究所
-
森保 健治
NTTソフトウェア研究所
-
平川 豊
NTTソフトウェア研究所
-
奥山 浩伸
日本電信電話株式会社サービスインテグレーション基盤研究所
-
奥山 浩伸
NTTソフトウェア研究所
-
平川 豊
日本電信電話株式会社サービスインテグレーション基盤研究所
関連論文
- PUSH型情報提供システムの構成法
- イントラネット向け情報提示システムに関する検討
- プッシュ型サービスにおける配信情報のパーソナル化への一検討
- 情報販売システムの構成に関する研究
- WWW上のサービスプログラム構造に関する検討
- A-15-13 三次元空間を利用した情報可視化方式の提案(A-15. ヒューマン情報処理)
- 三次元陳列空間制御システムVisualShowcaseにおけるマルチブラウザ対応方式の検討(セッション7)
- 三次元陳列空間制御システムVisualShowcaseにおけるマルチブラウザ対応方式の検討(セッション7)
- 通信ソフトウェアの自動生成技術
- 仕様合成オペレータを持つ並行処理記述言語のアクションリファインメント
- 仕様合成オペレータを持つ並行処理記述言語のアクションリファインメント
- サービス仕様の関係に基づいたインクリメンタル開発プロセス導出法
- システム進化支援環境 リセプティブプラットホーム
- 終了状態情報に基づいたサービス評価方式
- 3.3通信ソフトウェアを対象としたCASEの現状と動向 (CASE環境)
- インターネット上でのデータベースマーケティング
- World Wide Webによる情報販売方式
- FleaMarket方式による情報流通システムの実装
- 電子決済システムの実装と評価
- CD-ROM情報流通システムにおける情報オーサリングに関する一考察
- A-15-11 三次元空間を利用したビジュアル指向オークションサービスの提案
- PCTEの性能に基づく効果的な利用法について
- カプセル化機構を用いた情報流通方式:FleaMarket (マルチメディア分散・協調コンピューティング)
- インタ-ネットを用いた情報流通プラットフォ-ムInfoket-I (特集 エレクトロニックコマ-ス)
- 情報流通システムにおける鍵配送通信の実装
- B-7-59 仲介者を介した電子商取引方式
- 時間的要因を考慮したプロトコル検証法
- 管理主体の特性に応じた粒度で格納するリポジトリの構築法について
- ユーザ経験の追加によるワークフロー機能拡張システム
- 逐次追加型ワークフローにおける記述方式 : TORECの提案
- 逐次追加によるAP構築手法
- 分散システムにおける動的改版技術
- 分散システムにおける動的改版手法
- 柔軟な条件設定を可能とするPay per View用端末アーキテクチャ
- 縮退到達可能性解析における網羅性について
- SETを用いた情報流通プラットフォーム
- 分散システムにおける全域状態監視アルゴリズム
- マルチメディア情報流通
- 分散システムにおける動的改版のためのグループ通信(その2)
- プロセス構成の変更を伴うサービスに対する MSC 仕様の適用法
- ネットワークの一部に対する通信ソフトウェア機能追加手法
- 通信ソフトウェアの機能改良手法
- CASEツール間転送形式の圧縮法
- 著作権保護と著作物再利用システムの検討
- Pay per View における攻撃と防御法に関する一考察
- SETを利用した情報販売手法