CASEツール間転送形式の圧縮法
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概要
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大規模ソフトウェアの開発において,計算機による支援(CASEツールの利用)は必須になりつつある.しかし,現在市販/流通しているCASEツールで,全ての開発工程をカバーしているものは少なく,複数のCASEツールを組合せて使用する傾向にある.ここで問題となるのは,CASEツール間の設計情報の共有である.例えば,工程が進む,あるいはあるCASEツールで扱えない設計を別のCASEツールで行なうなど,複数のCASEツールで共通の設計情報を必要とする時,最新のCASEツールの移行後も過去の設計資産を有効活用したい時などに,以前に利用したCASEツールの設計情報を再投入するのは禁止的であり,CASEツール間で設計情報を転送することが有効である.EIA(Electronic Industries Association)では,CASEツール間情報交換用標準形式としてCDIFを提案し,現在国際標準化のための検討が進められているCDIFの特徴としては以下が挙げられる.(特徴1)幅広い設計情報カテゴリ(Subject Area)をサポート(特徴2)転送内容と転送形式の分離(特徴3)意味情報と表示情報が転送可能(特徴4)人が読んで理解できる転送形式上記の特徴を持つCDIFであるが,実際に使う場合,(特徴3)(特徴4)のために非常に転送データ量が大きくなってしまうことが問題となる.本稿では,(特徴2)を生かして,簡単な変換により転送データ量を50%以上削減できる可能性を確認したので,報告する.
- 1994-09-20
著者
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