プロセス構成の変更を伴うサービスに対する MSC 仕様の適用法
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概要
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ネットワークの高度化に伴い,多様な通信サービスの実現が可能となってきた.サービスの開発を迅速に行うためには,設計段階における仕様を厳密な表現,正当性の検証が可能な表現で形式的に記述することが重要である.現在,サービスの動作イメージをそのまま表現できるメッセージシーケンスチャートが注目され,標準化と共に改良が進んでいる.しかし,メッセージシーケンスチャート仕様をもとに,仕様検証,プログラム自動生成を行おうとする場合,実行中の他サービスへの割込みの記述性や動的なプロセス数の変化に対する検証可能性が問題となる.本論文では,メッセージシーケンスチャートをプロセス数が変化しない部分メッセージシーケンスチャートに分割記述し,割込み発生時などのプロセス数が変化する時点で,他の部分メッセージシーケンスチャートへプロトコル的に「正しく」継ぎ合わせる手法を提案する.本手法を実現するために必要な記述法,および実行機構における分散アルゴリズムとその正当性の証明,性能評価を示す.本手法により,動的にプロセス数が変化するサービスに対して,従来の固定数のプロセスで構成されるサービスに対する合成・検証技術が適用可能となる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-12-25
著者
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