LOTOS仕様の等価性に基づく記述スタイル変換法とその応用
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概要
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通信プロトコルや情報ネットワークのような大規模,複雑なシステムの設計には,一般に段階的詳細化が用いられる.仕様の段階的詳細化では,要求仕様を段階的に分割,詳細化を繰り返していくため,仕様の分割法が重要な役割を示す.LOTOSは等価性に基づく数学的基盤を持つため,この段階的詳細化過程を等価性に基づいて行なえるという利点を持った形式記述技法(FDTs)である.LOTOSにおける段階的詳細化は変換である.前のステップと次のステップとで等価性を保つように仕様を変換して行くことで,要求仕様を満足する正しい実システムを構築することができる.筆者らは既に文献で,従来提案されていなかったモノリシックスタイルから制約指向スタイルヘの等価性に基づく記述スタイル変換法を提案した.この変換法は,分割されたプロセスが内部で同期をとらず,すべて並列オペレータで結合されるという点で,最も分割能力が高いLOTOS仕様の分割法である.しかしながら文献のアルゴリズムは見通しが悪く,さらに冗長なRemote-constraintのプロセスを作ってしまうことがある.そこで本稿では,この2点を改良したアルゴリズムを構成し,その適用例について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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