シーケンス図を基本とした通信システム用仕様記述法MSCの提案

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概要

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通信システムの大規模化、複雑化に伴い、通信システム開発におけるサービスおよびプロトコルの仕様記述の重要性が高まってきている。厳密でかつ正確な記述を可能とする形式記述技法(FDT)としては国際標準化されているLOTOS、Estelle、SDLがあり、さらに理解性を向上させるために、SDL-GRやG-LOTOSなどの図式表現も開発されている。しかし、仕様の理解性や仕様の再利用などの点ではまだ不十分である。本稿では、仕様の理解性と再利用性を主目的として、MSC(Massage Sequence Chart)を提案する。MSCでは構成要素間の関係を中心にシステム仕様を記述する。そのため、システム全体の仕様に対して高い理解性が生まれる。また、仕様の再利用を可能にし、仕様開発の生産性を向上させる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25

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