バックエンド方式によるUNIX : その構成と通信方式

概要

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ここでは、2つのプロセッサをバックエンド方式で結合したシステムに関して報告する。報告者らはAI言語を高速に実行することを主な目的として、AIワークステーションを研究開発してきた。これは、独自に開発したAIプロセッサ(AIP)をエンジニアリングワークステーション(EWS)にバックエンド方式で接続したものである。この方式の利点は、実行時間がかかる推論処理のところのみAIPで高速に実行することにあり、その他の入出力等の本質でない処理はホストとなるEWSで行なう。すなわち、AIプログラムの開発環境の向上と実行速度の向上を同時に狙ったものである。AIPは、ハードウェア構成として、仮想記憶、割り込み処理、例外処理、メモリ管理機能等、1人前のプロセッサとしての機能を持っており、命令もRISC風の汎用命令をサーポートしている。報告者らは、このAIPを土台とし、基本ソフトウェア(OS)を研究しており、その一環としてUNIXの移植を行なった。今回は、その構成と通信方式に関して報告する。
社団法人情報処理学会の論文
1989-10-16