4.読める電子文書(<特集>電子出版・電子新聞)

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概要

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読む文化は, 粘土板やパピルスに記された文字に始まり, 紙に印刷された活字(本, 新聞)により, 永々とはぐくまれてきている.グーテンベルクの活版印刷技術は, 万人が読むことを可能にした.素材のデジタル化と, 電子出版は, より高精細で安価な印刷を可能にした.しかし, これらはあくまでも紙に印刷された文書を読む文化である.これに対し, ワードプロセッサ(WP)の登場以来, 文書処理技術者の夢の1つが紙と同じように読むことができる電子文書の実現である.読める電子文書の決め手は, 電子化してどこで紙にない良さを出すかであるが, 紙にどこまで迫れるかも重要である.本稿では, 紙に迫り, 紙に優れることを目指す「読める電子文書」のハードウェアとソフトウェアそれぞれの条件を明らかにする.また最後に, それを実現した例として, 試作したポータブルドキュメントビューア(PDV)について紹介する.
社団法人情報処理学会の論文
1998-06-15

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