能動機構を用いた製造工程管理データベースモデル

概要

論文の詳細を見る
工業プラントなどの製造工程管理システムにおいては、プラントの状態変化を示す時系列データの管理だけでなく、この時系列データと、製造工程上を移動し、製造された製品に関するデータの間で関連づけが必要となる。例えば、製品に不具合を発見した際、その製品が製造されたときのある装置の状態はどうであったかなどの情報は、製造工程の管理においては不可欠である。このためには、プラント内の状態として収集された一連の時系列データを、プラント全体の時間による状態変化・各製造工程の時間による状態変化、各ロット(製造単位)の時間による状態変化、などとして多角的に利用できる必要がある。これらはすべて、時系列データを合成したビューとして提供可能なもので、データの有効利用のためには、これらのデータ管理機能を実現可能なデータベースモデルの定義を行うことが必要である。本論文では、このような製造工程におけるデータ管理のために、時系列データを、各製造工程、各ロットなどに関するビューとして提供するためのデータベースモデルについて述べる。本モデルは、5種類の製造工程を組み合わせることによって製造ラインを表現し、その上を実際のプラント内を製品が移動するのに合わせてロット記録データを移動させることにより、能動的に各ロットと時系列データの間の関連を管理し、上記の多角的なビューを支援するものである。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

能動機構を用いた製造工程管理データベースモデル

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク