プラント監視制御ミドルウェアの開発 : リアルタイムプログラミング支援環境

概要

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プラント監視制御システムは、その処理が時間制約を満たして行われること(リアルタイム性)、および、連続して運転可能なこと(高可用性)が要求される。このような要求を満たすために、プラント監視制御システムは従来専用ハードウェアや専用OSの上に構築されることが多かった。一方近年、リアルタイムOSの標準としてIEEEによるPOSIX1003.4,.4aが定められ、これに準拠した商用OSも出回ってきた。また、オープンシステムを用いて高可用性システムを構築した例も多く見られるようになった。プラント監視制御の分野でも、このような世の中の流れに沿って、オープンな環境の上でのシステム構築を可能とすることが要求されてきている。我々は、POSIX1003.4,.4aに準拠したリアルタイムOS上で、レートモノトニック解析(RMA)に基づくリアルタイムシステムのプログラミングを支援するライブラリを開発した。このライブラリは二つの大きな特徴を持つ。一つは、高可用性のために待機冗長などの構成をとるシステムが、故障の発生によってその構成を変化(構成制御)させる場合の、タスクのスケジューリング機能を持つ点である。この特徴により、連続運転可能なリアルタイムシステムを容易に実現することができる。もう一つは、複数の開発グループによって開発される大規模システムの構築において、組合せ試験に先だった各ブロックの時間的正当性の検証を可能とするプログラミングモテル(リアルタイムサブシステムモデル)を提供する点である。この特徴によって、検証に要する時間を短縮するだけでなく、ソフトウェアの信頼性を高めることができる。以下、2章でRMAに基づくプログラミングの支援について、3章で高可用性システムの構築支援について、4章でリアルタイムサブシステムモデルについて、そして、5章で結論を述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20

プラント監視制御ミドルウェアの開発 : リアルタイムプログラミング支援環境

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