待機冗長型産業用リアルタイムシステム

概要

論文の詳細を見る
プラント監視システムには、時間上の制約を守って処理を行なうためのリアルタイム性と、連続稼働のための高信頼性が要求される。フォールトトレラントシステムの例として、Stratus、Tandemなどのオンライントランザクションシステムや、Mars、MAFTなどのリアルタイムシステムがあげられる。これらは、バスやCPUといったシステム内部の構成要素の冗長化によって信頼性を得ているので、H/Wコストが大きく、また、より高性能なプラットフォーム上へのシステムの移行が困難である。Unixシステム2台と両者間に介在する二重系切替え装置などから構成されるホットスタンバイシステムが提案されているが、厳しい時間上の制約を満たすことを保証することができない。我々は、プラント監視システムを、Rate Monotonic Analysis(RMA)によって時間上の制約を満たすことを保証されている2台のリアルタイムシステムからなる待機冗長系として構成した。運転を行なうシステム(運転系)と他方のシステム(待機系)の切替えの際には、処理に矛盾が生じないようにタスクの状態を適切に遷移させ、かつ、タスクの時間制約を守る必要がある。本稿では、このような系の切替時を行なうためのタスクの管理方法を提案する。また、我々はこのタスクの管理方法をOSとアプリケーションの間に介在するミドルウェアとして実現した。
1994-09-26

待機冗長型産業用リアルタイムシステム

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク