プラントシステム向けリアルタイム・データサーバにおける実時間データハンドリング

概要

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著者らは、プラントシステム向けリアルタイム・データサーバを開発している。リアルタイム・データサーバは、プラントからのデータのリアルタイムな獲得とともに監視制御を行なうワークステーションの要求に応じて、データの提供を行なう。実時間データハンドリングにおいて、サンプルされるデータの種類は、プラントごとに異なる。また、データの獲得と提供は並行して実行されるので、データに対する排他制御が必要である。従来、このような問題に対しては、レコード長や最大レコード数を固定にしたライブラリが用意され、プログラマは1レコードの大きさを意識してプログラミングを行なってきた。しかし、リアルタイム・データサーバの機能はかなり限定されているので、機能実現の手続きは、1レコードのデータ構造による違いを除いてはほぼ同じである。著者らはこの点に着目し、プログラマが1レコードのデータ構造をスキーマとして定義することにより、レコード長や排他制御を考慮した手続きを表現した関数を生成する方法を採用した。この関数はデータの排他制御をプログラマより隠蔽する。プログラマは、この関数を指定すれば、レコード長を意識せずにプログラムを作成でき、さらに、排他制御を意識する必要がなくなる。これにより、リアルタイム・アプリケーションプログラムの生産性が向上する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27

プラントシステム向けリアルタイム・データサーバにおける実時間データハンドリング

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