遠隔監視制御用標準プロトコルの通信回線多重化に関する検討
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概要
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電力や水処理分野で普及しつつある遠隔監視制御のための標準通信プロトコルISO/IEC60870-5-101を用いたシステムにおいて,可用性を高めるために通信回線の多重化(待機冗長化)を行うための手法を提案する.同プロトコルはこれらの多重化を前提としたものではなく,故障検出のための新たな通信手順を追加することができない.本報告書では同プロトコルのデータフォーマットと通信シーケンスを変更することなく,通常の監視制御通信のエラーから故障検出や故障箇所の同定を行うためのアルゴリズムを提案する.また,同プロトコル,の既存の実装にできるだけ影響を与えず多重化を実現することも強く望まれる.本報告書では,多重化のために行う同プロトコルの改良を極力物理層に実装し,リンク層以上への影響を少なくすることにより,実装や機種間の流用を容易にするための冗長化通信回線の概念を提案する.これらの方法を用いて,実際に故障の検出と回復が行われる例を示す.
- 2002-04-12
著者
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水沼 一郎
三菱電機株式会社
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荒井 兼秀
三菱電機株式会社先端技術総合研究所
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水沼 一郎
三菱電機株式会社産業システム研究所
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荒井 兼秀
三菱電機株式会社産業システム研究所
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佐々木 聡
三菱電機株式会社電力・産業システム事業所
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佐々木 聡
三菱電機株式会社
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