外国人の書いた日本語の校正支援システムの研究

概要

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日本では、海外からの留学生が増えている。彼らにとって、日本語を使うこと、特に、日本語の文章を書くことが必要になる。彼らが書いた日本語の文章には、誤字・脱字などの表記上の誤りや文法上の誤りのある文が混じると同時に、文法上は正しいが日本人から見て意味の通じない文がある。そこで、彼らにとって、自らの文章を訂正してくれる文書校正支援システムは、有用である。それと同時に、日本人の書く文章の校正にも役立つものと思われる。また、外国人の書いた日本語の文章は、彼らの母国語での考えを日本語に翻訳したものであると考えられる。彼らの文章を分析することにより、逆に我々が、日本語の構造を理解をすることになり、将来的に日本語と外国語の自動翻訳に役立つと考えている。本稿では、外国人が書いた文の誤りの分類をし、その誤りの校正ルールの確立を行う。漢字使用語圏の外国人を対象にしたシステムを試作し、日本人による校正と比較、評価する。このシステムは、小規模な処理系で実現することを目標としている。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15