道路情景画像からの速度標識の抽出の検討

概要

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道路上の走行を円滑に行うために,数多くの道路標識が設置されている.通常,標識とは交通規制などを示す表示板を意味し,それには本標識と補助標識が存在する.本標識には,規制標識,指示標識,警戒標識,案内標識の4種類があり,各標識はその役割に応じて,色,形状,種類が異なる.我々は,この標識を正しく認識・理解し,運転に必要な情報を得ることと,他の交通や周りの状況を的確に判断することで,スムーズで無駄のない走行と,安全に目的地に到着することができる.この過程に着目して,標識領域を抽出し,認識する自律走行車両の実現を目指す研究が行われている.この標識に関する研究として,情景画像からの最高速度標識の検出と識別,カラー自然画像からの交通標識の抽出などが挙げられる.では明度のみを対象としているため,天候や逆光の影響を受けやすい.[2][3]では,色情報を用いることにより,[1]の問題点を解決しているが,[2]では画像中の標識領域が占める割合いが多く,道路情景画像からの道路標識抽出と言うよりは,検出の意味合いか大きい.[3]においては,領域の輪郭部分で凹凸が現れる問題が残る.本研究では,速度標識の抽出の前段階として,道路標識のもつ特徴について調べる.さらに,得られた知見による標識領域抽出方法の提案,実験結果,今後の課題について検討する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

道路情景画像からの速度標識の抽出の検討

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