完全一致法を用いた手書き住所文字列の認識(画像情報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自由書式の手書き住所文字列の認識では,文字切り出しと個別文字認識の高精度化が重要な課題である.特に自由書式では,文字の大きさや形状にばらつきがあることから,正確な文字切り出しは非常に困難である.本稿では,切り出し候補ラティスと完全一致法を用いた手書き住所文字列の認識手法を提案する.まず,文字切り出しでは,ラベリング処理によって小さな基本矩形に分割し,これを組み合わせることで,切り出し候補ラティスを作成し,切り出しに多くの可能性を与える.次に,切り出し候補をそれぞれ個別文字認識し,後処理的役割として,完全一致法を用いる.完全一致法では,切り出し候補の矩形数と同じ文字数の住所のみを認識対象とし,住所文字列へと導く.提案手法では,キー文字を抽出しないため,キー文字が正しく認識できない場合でも,住所文字列として認識することができる.また,完全一致法を用いることで認識対象を限定することが可能となり,個別文字認識の精度が向上する.本手法の有効性を検討するために,筆者らが独自に採取した11,586件のサンプルパターンを使って認識実験した結果97.57%という高い正解率を得た.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-01-15
著者
関連論文
- シーケンシャルニューラルネットワークを用いた手書き文字による個人認証(テーマセッション2,文字・文書の認識・理解)
- シーケンシャルニューラルネットワークを用いた手書き文字による個人認証
- 頭部輪郭に着目した実時間歩行者計数システム
- 背景伝搬法による手書き漢字認識(テーマセッション5,文字・文書の認識・理解)
- カラー道路情景画像からの道路標識の抽出手法の検討
- カラー情景画像からの道路標識抽出の検討
- 古文書翻刻支援システム開発(HCR)プロジェクト報告(2)
- 古文書翻刻支援システム開発プロジェクト報告 : (1)-プロジェクト概要-
- 2段階文字認識と後処理を融合した手書き住所文字列の認識
- 2段階個別文字認識を用いた手書き住所文字列の認識
- カメラ運動を考慮したフレーム間差分による人物追跡
- 部首に着目した漢字認識とキャラクタスポッティングへの応用(テーマセッション7,文字・文書の認識・理解)
- 自己想起型ニューラルネットワークによる筆者識別と照合
- 文字パタ-ンから抽出した量的特徴による筆者識別
- ニューラルネットワークを用いた筆者識別
- シーケンシャルニューラルネットワークを用いた手書き文字による個人認証
- 背景伝搬法による手書き漢字認識
- 段階的文字切り出しと単語辞書による自由手書き文字列認識
- 部首に着目した漢字認識とキャラクタスポッティングへの応用
- 複数の物体検出処理の併用による実時間交通流計測システムの構築
- 背景領域の細線化に基づく古文書の文字切り出しと認識(画像情報)
- 形状特徴を用いた非文字領域除去処理による文字列領域抽出の高精度化
- D-12-20 重ね書きされた文字情報の分離手法
- 完全一致法を用いた手書き住所文字列の認識(画像情報)
- 完全一致法を用いた手書き住所文字列の認識
- 認識処理を援用した文字切り出しによる古文書のキャラクタスポッティング
- 局所対象領域の2値化による情景画像からの文字列領域抽出
- 天保郷帳における石高表記文字の個別認識
- 筆者認識研究用手書き文字データベースと表示・解析ソフトの作成
- 配送伝票画像からの重ね書き文字領域の分離抽出
- 情景画像からの看板文字列領域の抽出--文字列領域抽出における2値化手法の提案
- 配送伝票からの重ね書き文字抽出の検討
- 適応しきい値法を用いた情景画像からの看板文字列領域の抽出
- カラー文書画像からの単色文字領域の抽出
- カラー情景画像からの文字列領域の抽出
- 文字認識のカテゴリを限定した手書き宛名認識
- 濃度修正された情景画像からの文字列抽出の検討
- 輪郭平均隣接数を用いた情景画像からの文字列抽出の検討
- 平均隣接数を用いた情景画像からの文字列抽出の検討
- 道路情景画像からの速度標識の抽出の検討
- 色彩情報を用いた情景画像からの文字列抽出
- 色彩情報を用いた情景画像からの文字列抽出
- 複雑度を用いた情景画像からの文字列抽出の検討
- カラー情景画像からの文字列情報抽出
- ニューラルネットワークの2段階構成による手書き漢字認識(21世紀のグループウェア)
- 日本の苗字の計量的分析 (人文科学とコンピュータ)
- 部首情報を手掛かりとして確定できる単語の定量的分析
- ハフ変換
- 手書き漢字認識研究の歩み