肢体不自由者の為の入力操作支援システムに関する研究

概要

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コンピュータと人間のインターフェイスを心理学、認知科学或は社会的(福祉行政)側面から考察し、人間に優しいコンピュータを目指して、障害者のコンピュータ活用の一助となるべきシステムを研究し、試作システムを作成した。今日、障害者のコンピュータ活用は、意思の表出・自己表現の手段として、コミュニケーションの手段として、主体的な学習や活動の手段として、生活の範囲や興味の拡大の手段として、職業の手段として、広まりつつあり障害者の能動的な社会参加や社会復帰への道を開くものである。本研究では、障害者との面談、情報処理機器アクセシビリティ指針及び既存ハード・ソフトを参考として、対象とする障害、応用の範囲の限定、入力操作支援システムの機能仕様を決定した。試作システムでは、障害の対象を肢体不自由とし、応用範囲は障害者のコンピュータ・リテラシーや自己表現、コミュニケーション等を中心とし、職業として必要な機能は含まないとする。実現した機能は、今後の主流になると考えられるMS-WINDOWS上で動作するテンキーによるマウス代行機能と複合キー(修飾キー)の順次打鍵機能であり、困難なマウス操作や同時打鍵を指1本で行なえるようにした。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

肢体不自由者の為の入力操作支援システムに関する研究

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