目的主導の類推によるプログラム合成

概要

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プログラムの自動合成の研究には、主として形式仕様、自然言語仕様、例題提示仕様によるものがある。形式仕様によるものは主として述語論理で仕様を与えるものであり、自然言語仕様は形式仕様をさらに高級化して自然言語で仕様を与える。これらの方式によるシステムは与えられた詳細な仕様から演繹的にプログラムを合成するもので、一種の超高級コンパイラである。これに対し例題提示仕様は、具体的な例題から帰納的にプログラムを合成するもので、例題さえ与えれば仕様を記述することに注意を払わなくてもよい。しかしながら、少数の例題だけで希望するプログラムの振舞いのあらゆる場合を完全に記述することはできず、高度なプログラミングに応用することは困難である。本論文では例題提示仕様におけるこのような問題点を解決する方法について述べる。すなわち、既存のプログラムが例題を満たすことを説明することにより、類似した例題についてプログラムを合成する方法である。この方法によれば、既存のプログラムにより蓄積されたプログラミングのノウハウを利用することができ、少数の例題からプログラムを合成することが可能になる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1988-09-12

目的主導の類推によるプログラム合成

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