Adaによる分散型システムの開発について(III) : 試作システムの改良

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我々は、従来よりAdaを用いたソフトウエア開発法について研究を行っている。そこでは、Adaを単に実現のためのプログラミング言語として利用するのみならず、システムの仕様記述や設計のための言語としても用いる。即ち、まずAdaを用いてシステム全体を記述し、次にこれを動作させることによってシステムの仕様や設計の妥当性を確認し、その後で更にプログラムを改良する。このサイクルを繰り返すことによってプログラム自体の完成度を高めていくという方法である。その際Adaのタスクを使う事によって、いわゆるオブジェクト指向のプログラミングを行うことができる。この結果自然で理解し易いプログラムを書くことが容易になる。我々はこれまでにワークステーションとプリントサーバーとからなる通信システムやX.25パケットレベルプロトコルの記述や実現を行い、これらの開発実現に対してAdaが有効に利用できることを実証してきた。ところが、ワークステーションとプリントサーバーとからなる通信システム(以下、初版プログラムと呼ぶ)については、出来上がったAdaプログラムを見ると改良すべき点がいくつかあるのに気付いた。本稿では、上記の通信システムを実現したAdaのプログラムの改良について報告し、システム開発過程の中でのその位置付けについて述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1986-10-01

Adaによる分散型システムの開発について(III) : 試作システムの改良

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